其仙流では様々な占法(占う方法)が存在します、その殆どが皆さんが聞いた事も見た事も無い様なものばかりです。
例えば「風韻占(ふういんせん)」は「風を感じて占う方法」で「火淵相(かえんそう)」は「火の中に運勢を観る方法」で「水鏡占(すいきょうせん」は「水を用いて運勢を観る方法」です、どれも聞いた事も見た事も無い占いのはずです。
ですがこれらの占法は其仙流内でもかなり難しい占法という位置付けであり、体得するに当たり先ずは類稀なる「才能、感性」を求められます、また実践向きではない事もあって一般には公開していません。
其仙流の占い教室で教える占法は二つで「無相、麻衣神相法」の二つです、この二つをしっかりと体得し修練して行くと、玄妙で奥深い指南が出来る様になります。
・「無相」=「無相(むそう)」とはいわゆる「瞳術」の事で、「透視術」と
でも言えば分かりやすいでしょうか。
しかし、「透視術」と言っても「場面やシーン」を見る様な「千里眼」とは違い「光りの明暗」で観る「瞳術」で、現場で最も使用する占法の一つとなっています。
創始者は其仙流111代目伝承者の「麻衣仙人」で、そのずっと以前から其仙流の先人達が「光り」を手掛かりに「運勢を観る、気持ちを知る、本質を探る」つまり「無形を観る」方法を模索して、その原型はそこそこ仕上がっていたそうですが「麻衣仙人」が形にし体系化を図ったそうです。
其仙流の秘伝の占法の一つです、「無相」を究めて行くと玄妙で仙人の域にまで達する程の威力を持っています、又「発展、繁栄」を目指す人にとっては「活用法次第」では無限の可能性があります。
・「麻衣神相法」=「麻衣神相法(まいしんそうほう)」も占い業界に身を置く者で
「相学」を学ぶ者なら知らない人はいないでしょう。
五代の時代の先人で「相学」に於いて有名ですが、「他の占法、方位学、結法(ゆいほう、現代で言う所の開運商品)」などの研究も深くしていました。
この「麻衣神相法」と言うか「相学」全般に言える事ですが現代の多くの「人相家、観相師」達の大きな間違いは、「運勢を観る」に当たり「有形を取っている」事が上げられます、どういう事かと言えば、春秋戦国時代以前よりも「相学」は存在していましたが、昔から「相学」は「有形派」と「無形派」の二派に分かれており、「有形派」とは「鼻の形や目の形、口の形、手のしわなどの顔や手の部位の形」を論ずる一派の事です。
一方「無形派」とは「形を成す間の段階を察する観方」で、「気色、神氣、韻相」など所謂「氣」を観る一派です、古書「麻衣神相法」に於いて「神氣、氣色を以ってこれ相学なり、形貌(形や部位の事)はこれに次ぐ」と書かれています、これ故に「未来を見る、運勢を観る」には「無形でなければ観えない」のです。
ですが「無形派」の相学の観方には「高い感性、才能」などが求められる側面があり、体得に時間が掛かるもので体得が単純で簡単な「有形派」が圧倒的に市民権を得る事になりました、現代も「相学業界」は「有形派」のその影響を強く受け継いでいます。
「相」というものは「形を成したらそれはもう過去の事なのです」故に現代人相家の多くが「分析はするが、現実的な問題解決の指南が出来ない」理由はこれに由来するからです、これ故に「形を求めると過去を観る事に通じる」のです。
其仙流の受け継いでいる「麻衣神相法」こそが原初の「麻衣仙人直系」の正当な「麻衣神相法」です。
上記の通り其仙流は「無相、麻衣神相法」の二つの占法を主に使用してあらゆる現場に臨みます、其仙流の始祖は「三皇五帝」ですから、当然「易」は当流の中に於いても非常に重要な位置にあります、しかし「易」は「周の時代」に「文王、周王」が「人為的に卦辞、爻辞」を付与させたものなので「占い」としては「不完全」というより「誤りの占法」となってしまい、現在は現場では使用しません、ただ、「易の原理」は正しいので「易の中に存在」する「陰陽論」「三義論」「三才論」「造化論」などを加味した「占法や方位学」の研究はずっと続けており、その結果生まれたのが「無相、麻衣神相法」というわけです。
【まとめ】
其仙流では現場に於いて主に「無相」と「麻衣神相法」の二つの占法を用いて運勢鑑定を行います。
よく耳にするのは「占い師たるものあらゆる占法に通じていなければいけない!」という占い師の方がいますが、それは間違っています。
其仙流でも多くの占法を学びます、しかしそれは「研究」の為です、この占法の「原理は正しいのか、原理が存在するのか」などの研究や確認をする為に様々な占法を修得します。
でも指南の現場で「占法の東洋西洋もメチャクチャ、原理原則も無い」などの占法を使用する事はありません、其仙流は「無相」と「麻衣神相法」の二つの占法を使いこなす事に因ってあらゆる現場に通じるものとしています。
無暗に様々な占法を器用に使い分ける占い師程「腕はありません」
「本物」は「原理の一貫している本物の占法を一つ、二つ修得していれば事足りる」のです。
又、最初にも少し述べましたが「無相」「麻衣神相法」の原理は「陰陽論」を始めその原理が一貫しており、これ以外にも其仙流には様々な占法が存在していますが一般に公開している占法は「無相」「麻衣神相法」の二つであります。
「無相」にしても「麻衣神相法」にしても其仙流内に於いては長い事、秘伝の扱いでした「無相」という言葉も時にその名称を変えて(例えば、無相はある時代では運命直感術とその名を誤魔化していました)伝えるという様な事もありました。
これは現代ではあまり無い事かもしれませんが、昔から各流派の秘伝や奥義などを盗む輩から秘伝、奥義などを守る為に「時に名前を変えたり」「時に捨て符丁を用いたり(ウソを本物と思い込ませる)」「符号を用いたり」して「本物」を守って来たのです。
この「無相」と「麻衣神相法」を正しく修得し、極めて行くと仙人の域にまで達する事が出来るでしょう。
「過去」は「在った事で既に終わった事」です、故に「有形」と言えます、一方、「未来」は「これから形に成って行く事」なので「無形」と言えるのです。
故に「本物」の占法の前提としては「無形を察する」占法で無ければ絶対的に未来を指南する事が出来ないのです、「未来を観る原理」と「過去を見る原理」は原理が根本的に違うのです。
「無相」は特に「無形、未来、本質」を察するに特化した非常に優れた占法です。
「無相」「麻衣神相法」は其仙流の代々の先人達の研究の集大成とも言える占法でもあり、これこそ占いの「威力、威厳、玄妙さ」を内に秘めた占法であると自負しています。